ファクタリングは「怪しい」「違法なのでは？」という印象を持たれがちですが、実は国が正式に認めた合法的な資金調達手段です。この記事では、ファクタリングの合法性・利用が推奨される背景・メリット・リスクについて詳しく解説されています。
📌 ファクタリングは合法！中小企業庁も利用を奨励
ファクタリングとは、売掛債権を第三者（ファクタリング会社）に譲渡し、早期に現金化する資金調達方法です。
これは貸金業ではなく「債権の売買」にあたるため、利息制限法や貸金業法の対象ではなく、違法性は一切ありません。
経済産業省・中小企業庁もこの方法を正式に認めており、「売掛債権の積極活用」を推進しています。
「売掛債権の利用促進は国の施策です。本制度の普及、利用促進にご協力ください。」
─ 中小企業庁「売掛債権の利用促進に関する通知」より
🔍 なぜ国がファクタリングを奨励しているのか？
債権というのは、現金に変えなければ実際の資金として使えない「流動性の低い資産」。
資金繰りが苦しい中小企業にとって、これを早期に現金化できるファクタリングは、融資よりも確実かつスピーディな手段となります。
不動産や在庫の売却と同様、「デット・ファイナンス」の一種として、保有資産を効率的に活用できるのがファクタリングの最大の強みです。
✅ 利用されている主な業界
ファクタリングはすでに以下の業界で広く利用されています：
- 建設業界（支払いサイトが長いため）
- 医療業界（診療報酬などの確実な債権が存在）
- 貿易業界（輸出代金の回収保証を伴う国際ファクタリング）
近年では、保証付きファクタリングやでんさい（電子記録債権）との併用など、多様な形態が登場しています。
✅ ファクタリングの主なメリット
- 無担保・無保証人で利用可能
- 利用者の与信が低くても、売掛先の信用が高ければ利用可能
- 最短即日での資金調達が可能
- オフバランス処理が可能で、財務上の負担が軽減される
⚠ 注意すべきリスクやハードルも
- 手数料（金利に相当するもの）は融資より高め（2社間：10〜30%、3社間：1.5〜5%）
- 売掛先との関係悪化や、理解が得られないケースもある
- 売掛先の信用力が低いと、ファクタリングの実行自体が難しくなる
✅ まとめ｜ファクタリングは違法ではなく、制度として確立された資金調達法
ファクタリングは、国も推奨する合法的な資金調達手法です。融資や借入に頼らず、資産（売掛債権）を活用して資金を得られる点は中小企業にとって大きなメリット。
ただし、契約内容や手数料、売掛先との関係に注意しながら、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
